海外研修2日目
チャンフー高校
チャンカットコンポスト廃棄物センター
ビンニエン下水処理場
ハイフォン下水道排水公社主催夕食会
ハイフォン泊
チャンフー高校日本語学科訪問
私達はチャンフー高校を訪れ、日本語学部の約100名の生徒と様々な形で交流をしました。
最初のうちはチャンフー高校の生徒と仲良くやれるか心配で、とても緊張していました。しかし、彼らはとてもフレンドリーで私達が「シンチャオ」とベトナム語で挨拶をするととても大きな拍手をしてくれ、私達のスピーチには興味を持って盛り上がってくれて私達6人はその場に馴染むことができました。
チャンフー高校の日本語学部に入学するためには難しい試験を合格しなければならず、全員が日本留学を希望しています。そこまでして日本語や日本の文化のこと学びたいと思っていることはとてもありがたかったです。
私が彼らと接して1番感じたことは全員が学ぶということに関してとても意欲的であり、グローバル的な考えを持っていることです。
チャンフー高校との交流会が終わった後もと多くの人がSNSを通じてコンタクトを取り、日本語を用いて日本に関することを聞いてきました。私達の日頃の生活でここまでアクティブに行動する人に会うことは滅多にありません。アクティブに行動する分、彼らが得るものはとても大きいと思いました。私達も彼らを見習い、上下水道に関してアクティブに行動して、より深い知識を身に付けたいです。
今回のチャンフー高校との交流会は私達にとってとても貴重な経験となりました。この経験をしっかりと今後に活かして行きたいです。
(相良 圭祐)
チャンフー高校にて
プレゼン発表
空手の型を披露しました
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チャンフー高校の学生たちの中でも、水や環境問題について関心の高い学生がいて、自主啓発動画を作っていました。マイクロプラスチックによる海洋汚染がテーマで、日本の東北大学で発表をしたそうです!
西南川
私達は、市内の河川の水質を観察するために、西南川を訪れました。
西南川は民家が多く建ち並ぶ街の中にあり、多くの子供が西南川のすぐ近くで遊んでいました。
私達がこの川の視察を始めてまず最初に思ったのがこの川は本当に汚く危険だということです。この川は日本では見たことのない目を疑うような姿をしていました。泥水のような色をしていて川底が見えません。そして、水中からはメタンガスがいたるところから出ており、悪臭という言葉だけでは表すことができない強烈な刺激臭がしていました。さらに、ビニール袋などありとあらゆるゴミが散乱していました。
この川の環境は現地の人からしてみれば、ごく普通の当たり前の姿なのかもしれませんが、この川の強烈な刺激臭が混じった空気で四六時中呼吸をしていると健康に害が少なからずあると思います。
この川が汚いのは排便排尿したものを適切に処理せずにそのまま流すからです。このような状態を改善するためには上下水処理整備をしっかりと行い、適切に処理した上で川に放流する必要があります。
私達はこの川を視察してわかっていたつもりですが、改めて上下水処理の重要さを痛感しました。今回感じたことを忘れずに今後の活動を行なって行きたいです。
(相良 圭祐)
チャンカットコンポスト廃棄物センター
私達は今回ゴミ処理場を訪れました。この施設は人気の無い整備されていない道路を進んだところにあります。私はここまで不便な町外れに建設しなくてもいいのでは無いのかと思っていましたが、その考えはバスを降りた瞬間に一掃されました。なぜなら、日本のゴミ処理場とは比べものにはならないほどの悪臭が漂っていました。
ここに訪れて最初に目についたのはゴミの山です。その高さはゴミ処理場の施設の高さをゆうに超え、このゴミ山が悪臭の原因だということがわかりました。現在この施設では、全てのゴミを適切に処理できているわけではなく、定められた一定の量のゴミを廃棄しています。その上、都市部のゴミしか回収できておらず、田舎の方では放置状態になっています。
このような状況を改善するためにはまずゴミの分別をしなければなりません。実際に運ばれてきたゴミを見ると、ビニール袋、瓶、缶、ペットボトルなどのありとあらゆる素材でできたゴミが一緒になっていました。そのゴミを、暑く、悪臭がする中作業している従業員の人たちを見ると、日頃から、ゴミの分別をいい加減にせずにやらなければならないといけないと強く思いました。
この施設の方々はそのまま廃棄するゴミを減らすため、ゴミを可能な限りリサイクルして肥料にするなどさまざまな工夫を凝らしていました。ハイフォンの人を困らせているゴミ問題を解決するためには現地の方々、JICAなど全ての人が協力しないといけないと、心から思いました。
(相良 圭祐)
ビンニエン下水処理場
ハイフォン市初の下水処理場となるビンニエン下水処理場は2020年に稼働する予定です。完成すれば、市内人口の約9%の下水の処理をカバーすることになります。ベトナムの処理場も基本的に、日本と同じ仕組みで動くことになります。そこで、ハイフォン市では経験豊富な北九州市と協力しながら運転管理マニュアルを作成しています。
現在のハイフォン市では、 トイレの水などはセプティックタンクという方式で、各家庭で処理しています。ただ、風呂や台所の水はそのまま川に流しています。そのため川の水が汚れており、下水処理場付近の河川の水面も真っ黒なのが印象的でした。
北九州市立大学の安井先生が現地で詳しく説明をしてくれました。安井先生は下水処理のシミュレーションシステムを研究されているそうです。なぜ、下水でシミュレーションシステムが必要かというと、下水は1秒ごとに水質が大きく変わるため、そのタイミングに応じて、適切な対処・運転が必要だからだそうです。シミュレーションシステムが完成すると、処理場の運転訓練を簡単に行うことができるようになり、処理場スタッフの能力向上につながるそうです。
下水と聞くと臭いがきついと思う人も多いでしょうが、新鮮な下水は腐敗が進んでおらず、実際はそれほど臭いいません。私にとって新鮮な発見でした。
(竹内 拓也)